鉄道ポスター 買取り『東北本線複線・電化完成』と、たばこと新幹線の秘密
鉄道ポスターの買取り
先日、出張買取りにて東北本線全線複線・電化完成を記念するタバコの販売のポスターをお譲り頂きました。※このブログを書いている時に東北本線全線複線・電化完成がメインなのかタバコの販売がメインなのか一瞬分からなくなりましたよ(汗
●どんな鉄道ポスターが売れるの?
鉄道書店では鉄道に関するポスターの買取りもおこなわせて頂いております。
駅に掲出される最近の広告ポスターはほぼほぼ値段が付きませんが(とても古いポスターの場合値段がつく可能性あり)
関係各所に配られる鉄道がデビューする際の告知や鉄道が主だった被写体のポスターなどはお値段をお付けさせて頂く事ができます。
そもそも鉄道ポスターと侮るなかれ、高いモノでは販売価格ベースで数十万円くらいのポスターや数万円単位で販売価格のつくポスターはゴロゴロしています。
価値のあるモノはとんでもない買取り価格がつく可能性もあります。
●記念たばこの告知ポスター
さて今回、お譲り頂いたポスターは東北本線で活躍する583系特急はつかりをメインに使用した東北本線全線複線・電化完成を記念したタバコ(ハイライト)の販売の告知ポスターです。
●ハイライトは新幹線のカラーを決定付けた!?
ポスターの話から少し逸れますが。まず、このハイライトと言うタバコですが、実は日本の鉄道にとってとても関わり深いタバコなのです。
ハイライトの歴史を少しお伝えすると、ハイライトはJT(日本たばこ産業)の前身である日本専売公社が1960年に発売した、たばこです。
このポスターが企画・制作された過程を考えると当時大衆向けたばこの代表格の位置づけであったので、東北本線全線複線・電化完成を大々的に告知するには大衆向けたばこの代表格であったハイライトとコラボする事が良いのでは無いか?と国鉄内の広告企画部で話が出たのでは無いか?と考えます。
ここまでなら鉄道×たばこで告知をしたと言う事でおわりですが、なぜハイライトは日本の鉄道に馴染みが深いかと言うと。
新幹線カラーの白×青はハイライトの配色から決定されたからなのです。
当時の日本の特急カラーと言えば赤色がメインでした。
鉄道の行先を表示する『サボ』も赤文字は特急用のサボとして使っていた事もあり赤色=特急車両としてのイメージが定着していました。
しかし、1964年開業の0系新幹線のカラーを考える際に鉄粉が飛び散りにくい構造をしていた新幹線は世界的にも珍しい白いを基調として進めていましたが、白と並ぶ配色に頭を抱えていた際、会議室でハイライトの箱を見て白色×青色の配色が決まったそうです。
世界に先駆け日本の新幹線カラーの原点はハイライトの箱だったのです。
そもそものハイライトの箱をデザインされたのは和田誠さんです。
●鉄道ポスターとたばこ
鉄道ポスターの一つをとっても、こんな裏話や逸話が出てきてしまうのも鉄道の魅力に他なりません。
現在の日本では禁煙、分煙と完全にたばこは世の中の悪者として扱われています。
僕自体たばこは吸いませんが、案外たばこ休憩の会話の中で新しいヒントが出てきたり簡単な相談事ができたりと、たばこを介した時間と言うのは案外良いモノなのでは無いかな?なんて思っています。
●まとめ
鉄道ポスターの買取りから思い切り話が逸れて行きましたが、改めてお伝えさせて頂くと鉄道書店では鉄道ポスターの買取りをさせて頂きます。
国鉄時代は色々な印刷物が世に出回りましたのでご自宅にも鉄道ポスターはあるかもしれませんね。
ご不要になりました鉄道ポスターがありましたら鉄道書店まで買取りのご依頼をお願い致します。