鉄道硬券の高価買取に繋がる3つのキーワードを公開
今回は硬券の買取りにおいて価値の高いキーワードを3点ご紹介させていただきます。
結論それは
『戦前』
『廃線・廃駅』
『鉄道会社の消滅』
と、なります。
では個々に解説をしていきます。
戦前(第二次世界大戦)〜1945年(昭和20年)以前
買取りにおける一つの区切りとして戦前の硬券と言うだけで硬券の価値が高くなります。※いわゆる戦前と言うのは1945年(昭和20年)の第二次世界大戦より前を戦前、後を戦後と呼んでいます。
特に地方の硬券の価値は高く、北海道や山陰地方の戦前の切符は数も少なく希少価値がとても高い傾向にあります。
逆に東京都心部の山手線内は、戦前の硬券は現在も結構数残っていることがあり都心部の場合は【戦前=価値高い×】と言うケースもあるので注意が必要です。
ただし、萬世橋関連(現在の千代田区外神田)の硬券は価値が高かったりと、例外的なキーワードもありますので、気になる方はお問い合わせよりご相談下さい。
廃線・廃駅
廃線になってしまった路線の駅入場券や第三セクター化され駅名は変わり現在も鉄道は走っていても、元々の駅名の硬券の価値は高いです。
大事なポイントとして同じ駅名の入場券でも年代や様式、使用状況によって価値が上下します。※パンチ穴の有無や使用済み、未使用品、ミス印刷、特殊な事情におけるスタンプなどでも価値が上がる事があります。
消滅した鉄道会社
明治・大正・昭和初期の頃に開業し軽便鉄道としてスタートした鉄道会社の硬券は価値が高いです。
理由として地方の古く珍しい硬券は市場に出回る事が無いので需要と供給のバランスが取れていないからです。
これはあくまで私の推測ですが、地方の鉄道会社は移動の足としての機能が強く、その際使用されていた乗車券(硬券)を乗車の為のツールとして使われており、蒐集の対象では無く現存する硬券が少なく希少性が高いから地方の消滅してしまった鉄道会社の硬券は価値が高いと推測しています。
逆に廃線となった有名な路線の駅として日本国有鉄道、北海道の広尾線の幸福駅があります。
この駅は名前の通り縁起の良い駅名であり入場券マニア以外の方も旅の記念に購入される方が多く、かなりの数の硬券が出回っていると考えられます。
人気が高い上に商品が出回っているので幸福駅のケースの場合は廃線駅とは言え人気が高すぎるので買取り価値としては低くなってしまいます。
買取りのポイントとしては人気の高い駅の逆であるマイナーな駅の何気ない硬券に高い価値がつく傾向にあります。
番外編として硬券の状態について解説もさせて頂きます。
硬券の保管について傷まないようにファイリングされるまでは良いのですが、ファイルと硬券を糊でくっ付けてしまうと剥がした際に剥がしあとがついてしまい本来の価値から著しく価値が下がってしまうので注意が必要です。
とは言え、すでにお持ちの硬券ファイルを糊付けされてしまっている硬券の場合は無理に剥がさず、そのまま買取りに出す事をオススメします。
買取り業者としても糊の貼り付けファイルの硬券はとても痛い部分ではありますが、そのまま次に必要としている方へ繋がるように販売をしますので、無理に剥がして傷みを多くするよりも既存の状態のまま売却されることをお勧めします。
次いで、硬券の折れにも注意が必要です。
どんなに珍しい硬券でも致命的に折れてしまうと価値も半減してしまいます。
売却を前提とした硬券は有価証券と同じ価値があります。
取り扱いには最新の注意を払って買取店に出す事をお勧め致します。
鉄道書店では今回ご紹介させて頂いた古い硬券や珍しい切符等の買取を行っております。
また、最後にお伝えさせて頂いたような他店で断られてしまった傷みのある硬券も極力お値段の付けられるように努力をさせて頂いております。
硬券や切符などの買取りのお問い合わせはお気軽にご相談ください。