鉄道ファンが活用する鉄道書籍の使い方
「鉄ちゃん」とも呼ばれ、コアなファンは2万人と言われる鉄道ファン。
少しでも鉄道が好きという、鉄道ファンは、その100倍以上の150万~200万人とも言われています。
鉄道ファンがその趣味を深堀するために活用してる鉄道書籍には、どんな歴史や種類があるのか、どう使われているのか調べてみました。
鉄道書籍の使われ方
鉄道に関する書籍のファンにとっての扱われ方と言えば一般的には以下のようなものだと思われます。
- 知識を深める
- 好きなものに囲まれる・コレクション
- 知識を仲間と共有する
- 時刻・経路・目的地の情報など旅行や移動する際に活用する
鉄道書籍の歴史
戦前に歌人の若山牧水が鉄道旅行体験を書物に残したのが鉄道関連の書籍としては一番古いものとされています。
それ以降は以下の通りに鉄道雑誌や書籍が発行されていますが、書籍に関してはここに書かれた限りではありません。
1929年「鉄道」創刊
1933年「鉄道趣味」創刊
1938年「カメラと機関車」創刊
1946年ごろ 関東・関西を中心に鉄道同人誌が発行される
1947年「鉄道模型趣味」が創刊
1950年から内田百聞が「阿房列車」シリーズ(鉄道紀行文)を発表
1951年「鉄道ピクトリアル」が創刊
1961年「鉄道ファン」創刊
1967年「鉄道ジャーナル」創刊
1972年「SLダイヤ情報」(1976年「鉄道ダイヤ情報」に改題)創刊
1978年宮脇俊三「時刻表2万キロ」を発表
2000年以降 インターネットの普及に伴い、動画投稿サイトなどによる
個人撮影の鉄道画像や音声の公開・投稿が盛んに行われるようになり、鉄道関連ポータルサイトや掲示板の運営者も増え始める
特定の列車や運航の終了時にファンが集まり、迷惑行為が問題視されるようなったのもこのころからと言われています。
現在発行されている鉄道雑誌
日本における鉄道ファンに愛読される鉄道雑誌は以下のようなものです。
- 鉄道ピクトリアル 電気車研究会
1951年創刊の日本最古の鉄道趣味雑誌。
- 鉄道ファン 交友社
1961年創刊の鉄道趣味全般を扱う雑誌、キャノン協賛の読者による写真コンテストなどを開催するので有名。
- 鉄道ジャーナル 成美堂出版
1967創刊
- 鉄道ダイヤ情報 交通新聞社
1972年創刊。「JR時刻表」の出版元として、時刻表情報に強い。
- レイルマガジン ネコ・パブリッシング
1983年創刊、マイナー車輌や引退・廃車・廃線などの話題に特化
- 鉄道模型趣味 機芸出版社
鉄道模型を扱う雑誌
- 月刊とれいん 株式会社エリケイ
- RM MODEKS ネコ・パブリッシング
鉄道模型を中心に扱う雑誌
- 「鉄道車輌ガイド ネコ・パブリッシング
車両ごとのガイド本が出ています。
- N イカロス出版
Nゲージ鉄道模型に特化した雑誌
鉄道ファンの分類
一口に鉄道ファンといってもいまや、分野別に細分化され多岐に渡っています。
各分野の特徴を以下のようになります。
乗り鉄
鉄道に乗ることを目的とする鉄道ファンを指します。
- 制覇系
「完乗」「乗りつぶし」という言葉も存在する国内の全列車、前経路をすべて網羅することを目的としています。
- 特定路線・車両系
車内アナウンスやモーター音まで脳内インプット
- 駅弁鉄
各駅での名物の駅弁や駅そばを食べることを目的とする、包装紙を集めている人も多い
模型鉄
- Nゲージファン
- プラレールファン
撮り鉄
写真派、映像派、音声派がいます
列車の写真のみならず、発車ベルメロディ、車内放送、走行音、警笛、機器動作音などを追い求めるファンもいます。
スジ鉄
時刻表1冊から、路線の乗り継ぎ、待ち合わせ時間に何ができるかなど、仮想で旅行を試みることを楽しむ鉄道ファン。
愛読書は「日本交通公社(現JTB)の時刻表」、JRの時刻表は後発
「国鉄監修JR時刻表」は1号のみ
施設設備・運転業務の研究(車両鉄など)
鉄道の編成、車両基地、分岐、橋梁など
発券端末や機器の研究
鉄道工学や保安装置の研究
手有働関連の法規・規則に関する研究
収集鉄(コレクション)
鉄道に関するもの集める趣味
切符・駅スタンプ・鉄道車輌の設備部品、ダイヤ改正直前の時刻表など
仮想鉄
自分なりの鉄道会社・車両などを仮装で作り出すことを趣味とする
ゲーム鉄
「電車でGO!」「A列車で行こう」「桃太郎電鉄」など
行先鉄
LED以前の鉄道の前方に表示される行先表示のファンもいます。
懐古鉄
国鉄形・硬券・昭和の私鉄車両・SL・70年代末期ブルトレ&特急マニア
配線鉄
駅構内などに掲示される配線図のファン
もじ鉄
駅名標、案内表示などのファン
投資鉄
鉄道会社の株式取得・・・株主優待や優待グッズが集められる
希少価値のある鉄道系グッズなどを古美術・古書店に転売する
電光掲示板鉄
ホームにある案内表示のファン
勉強系
時刻表検定(2009年終了)
鉄道旅行検定(2006年終了)
雑誌以外に多用される書籍など
前章で解説したように鉄道ファンには様々なタイプがいらっしゃいます。
その各々が個人の趣味を充実させるために様々な雑誌や書籍などを活用しています。
その一端を紹介します。
乗り鉄系が活用する書籍
- 「都道府県別 鉄路のりつぶしマップ 山川出版」など複数出版
乗った鉄道路線を蛍光ペンで塗りつぶせる地図帳
- 「日本旅行地理検定」
「国内旅行地理ベーシック」、「国内旅行地理プラティカル」などの参考書があります。
撮り鉄系が活用する書籍
- 「撮り鉄の教科書 学研カメラムック」
「中井精也の鉄道設営術 撮り鉄 アスキー・メディアワークス」
車輛鉄系が活用する書籍
鉄道工学や電気工学、パワーエレクトロニクスなどの教科書も愛読
交友者の「鉄道教習教科書」
まとめ
いかがでしたでしょうか?
鉄道の歴史に伴って、鉄道関連の書籍の歴史も花開いてきたようです。
熱心に研究したいと思う鉄道ファンほど、絶版になっている古書にも手を伸ばす傾向があるようです。
ご自宅に不要になった鉄道書籍・雑誌・時刻表などを抱えている方は、専門に買い取ってくれるサイトもありますので、ご相談してみてはいかがでしょうか?
また、絶版本を求めている鉄道ファンもオークションや古書販売のサイトなどを探してみると、素敵な出会いがあるかもしれませんね。
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